ELECTRIC PROPHET SaladBowlW


あらすじ
 2074年12月6日。地球連邦政府に対し、テロ組織F・Wより脅迫状がとどく。 要求は、逮捕中のF・Wのリーダー、カーサの釈放。受け入れられなければ、生物兵器C2をニューヨーク市に散布するという。C2は数日前、連邦軍研究所より何者かに盗まれたものだった。

 第3次ベトナム戦争当時の第6特殊部隊ライアウトの旧隊員、マイケル・カーミットと李翅生(リー・チーション)は、民間協力者としてレッドブランチ対テロリスト特殊部隊に参加する。身に覚えのない傭兵としての登録に、カーミットは軍に対する不信を深める。
 一方、カーミットのかつての副官であったジョシュア・キーツの元に、現在は軍情報部に所属する式部晃から、F・Wの脅迫は情報部によって仕組まれたものだという手紙が届く。式部は、軍が翅生を監視しているということも示唆する。
F・Wのアジトへの突入の中、翅生は彼を"ジェイド"と呼ぶ青年と出会う。

 F・Wのアジトへの突入後、レッドブランチの川上和彦は、翅生が見たというF・Wのメンバーのモンタージュ写真を作成し、翅生に確認を取るが、翅生はその人物にまったく覚えが無いという。似ていないのかと川上は考えたが、カーミットは似ていると証言した。そのころ、逮捕されたF・Wのメンバー達がリーダー、カーサの死刑執行にあわせて自殺した。自殺対策をされていたはずなのに自殺が起こったことに、川上は情報部の影をみる。 カーミットは翅生の言動によって、戦場で拾った"レイ"と彼が呼んだ子供のことを思い出す。"レイ"という名前は、また、テロで死んだカーミットの実の弟の名前でもあった。ライアウト隊員たちの精神科の主治医ゲイブリアル・シャミルは、カーミットの行動に弟を目の前で亡くしたという事実が影響を及ぼしていると考えた。
 そして、式部から話をきいたキーツは軍研究部の情報を探ろうとするが…